〝心〟が気になり始めると、向こうから〝心〟がやってきた。
空港でタクシードライバーが言った「POB」という言葉。 POB(Passenger on Board)… 乗客が車に乗った、つまり〝あなたに集中する〟という意味の略語だそう。決してサービスの押し売りをするのではなく、相手を尊重し、相手の様子を観て(見るのではなく)、話を聴き(聞くのではなく)、さりげない…だけど心からのおもてなしをするという。これはサービス業に限ったことではなく、日々、接する人(顧客だけではない、上司、同僚、友人、家族など)に対してもPOBの気持ちで接しようと筆者は言っている。
前回、私なりに考えた「心をこめる」=〝心から相手のことを考えて行動する〟ということを、この本でも発見。
「心を込める」ということを私が知らなかった、気づかなかっただけ。
ただね…まだまだ未熟な私は、〝少しずつ自分自身を磨くしかない〟のだけれど、心から相手のことを考える前に、気が付けば自我が勝ってしまい、自己主張が抑えられないこともしばしば。心は行動をコントロールできない…と思ってしまったり。
じゃぁ、どうすればいい…?
そうだ!〝こころ〟といえば、臨床心理士でカウンセラーのこの先生がいた! タイトルだけを見ていると、「なに? まず〝心〟を探す旅に出なければならないのか?」と思うけど、そうだった…この心を探す旅が大切なのだ!
東畑先生は「心」というものを物語仕立てで、そっと寄り添ってくれて〝無理することはないよ〟と言ってくれているよう。たとえば、
- 振り返れば心がいる。私の心とあなたの心
そして、
- 意のままにならない相手と、その相手を意のままにしたい自分、心に補助線を
- 自分は自分、他人は他人、その一線を保ちながら、人々はつながっている
などと…。
無理してすべての人と付き合う努力をせずとも、頑張ってリセットせずとも、どうやったら自分にとって心地よい距離なのかを考えることも、ひとつの選択肢なんだね!
まさに〝心が込もった〟メッセージ! できるだけ〝心を込めて〟頑張るよ!
(おまけ)
「どんなに離れてても〝心〟はそばにいるわ」
気づいたら「こころ」は私たちの周りにあふれている。
(ま)