先日、父が静かに逝った。亡くなったのは悲しく、寂しいが、96歳の大往生。ここまでよく頑張った!
で、葬儀の後、自治体をはじめ、年金事務所、税務署、保険会社、銀行やカード会社などに対して様々な手続きが山ほど…まぁ、たくさんある!
中でも「父の戸籍謄本(言ってみればさながら、この世の卒業証書)」がいろんな手続きの添付資料として必要なんだが…。
ちなみに父の住民票は神戸市東灘区で、本籍は東京都杉並区。
死亡届けから2日後:於、東灘区役所
本籍が東京都杉並区である旨を伝えると、
「本籍地が東灘区でない場合、戸籍に反映するまで1週間程度かかります」と。反映は本籍地の自治体で行われるとの事で、その場で杉並区役所に電話照会してくれたが、「現時点では反映されていない。反映できたかどうかは杉並区役所に確認してもらったほうが確実」と。
死亡届けから1週間後:於、杉並区役所
「まだ神戸からデータが届いていない」
なぜ? ⇒「間違いがないように人が何重にもチェックするので時間がかかるのです。2・3日してから再度お問い合わせください」と。
衝撃の事実①…このデジタルの時代に〝人手〟なんかい! 人手を介するからマイナンバー関係でもミスが頻発してるんじゃないのか? デジタル(電子データ)のほうがよっぽど確実だと思うが!
死亡届けから10日後:杉並区役所・戸籍係に電話
「まだ届いていない。通常は1~2週間を要します」と。おいおい期間伸びてるやんか!
死亡届けから2週間後:杉並区役所・戸籍係に電話
「まだ届いていない。この時期はいろいろな手続きのお申し込みが多いので2~3週間かかります」と。 知るかぁー! しかもなんで電話するたびに期間が伸びるんや!
終始、事務的な対応に苛立ちつつ、窓口担当者に文句を言っても詮無いので…、
同日:東灘区役所・市民課に電話
状況を確認してくれたら、「データ転送中」との事。データ転送なんて一瞬で済むんじゃないの?
衝撃の事実②…「東灘区から杉並区に直接データ転送するのやなくて、一度、親玉のシステムに集約しているようなんですわ。実は3月1日から法務省が戸籍情報連携システムの運用を始めたんですがトラブル続きで…。ウチにもデータが届かなくてホンマ困ってるんです。ご迷惑をおかけして…なんともはや…」と。
人的ミスをなくしてスピードアップを図るのがデジタル化の目的のはずなのに、逆にネックになって行政サービスを滞らせているとは!?
腹立たしいやら、嘆かわしいやら! なんのためのデジタル庁なのか? こんなアイコン素材考えてる前に、することあるんとちゃうか!?
それにしても、終始事務的な対応で早々に切り上げたい感が満載の杉並区に対し、おっとりした口調で納得するまで付き合いまっせ感の東灘区の対応の違いはなんだろう? 土地柄なのか…人なのか…、杉並区の電話で沸騰した頭が、東灘区の電話を終える頃には常温に戻ってました。
(おまけ①)
区役所には来訪している住民と同じくらいの人数の職員がフロアやカウンターに。雇用創出なのか分業制なのか分からないけど、それにしても多すぎませんか?
(おまけ②)
手続きには添付書類を必要とするものが多く、行ってみてはじめてわかることも少なからず。絶対1回じゃ済まない。申請者の状況によって必要な手続きや添付書類が異なるのはやむを得ないとして、出向かないと必要書類が分からない! 電話でまくしたてられても…。
しかも手続きにはいろんな窓口を回る必要がある。向こうは窓口毎に専門家を配置しているんだろうけど、いろんな窓口でいろんなこと言われても…、しかも窓口間で情報連携してくれるわけでもなく、さらに度々行政用語や法令用語などの専門用語が登場して…。こっちは素人一人で回ってるんだからね!
(おまけ③)
行政の手続き以上に腹立たしいのは〝保険会社〟! 言葉は丁寧だが杓子定規で冷たいコールセンタ。保険金請求する権利があるにもかかわらず、あなた方が要求する書類をそろえるだけで気が遠くなるよ、で〝もういいか〟って。保険会社は客をそんな気持ちにさせておいて平気なんですか?少しは寄り添ってくれてもいいんじゃないですか!
(ま)