徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

文章力がない大人…どうしたもんか? 重要なのは指摘する側・される側〝双方が〟…

ブログで愚痴を言うのも嫌だけど、〝徒然素心ひとりごと〟なのでお許しを。

若手(ゆうても中堅)にアセスメントの報告書を書かせてみたら…、

  • 詰め込み過ぎて論理破綻、意味不明!
  • いろんな内容がごった煮、何を問題視しているのかわからない!
  • 簡潔に言えることでも、それっぽい専門用語を使うから、かえって難解に!
  • 私が指摘したことを、そのまま、その箇所だけ修正するから、前後で矛盾が生じる!
  • 固有名詞(組織名、名前、文書名など)が間違っている。誤字脱字が多い!

なぜ、自分の文書を読み返さないのかな?

なぜ、「わからない」ことを「わからない」と言えないのかな? 

あわよくばやり過ごせる…と思ってるのかな?

 

いずれにしても共通しているのは、体裁だけ整えようとして(それもできないまま)〝読み手(お客様)を意識していない〟ということ

そしてなにより厄介なのが、私の指摘の真意が伝わらないこと

 

「文書レビューを頼まれたら…チョット味付けを!」

でも触れたが、冒頭のような意味不明、論理破綻、難解、矛盾に溢れた文書は、レビューどころじゃないわけで…。

それでも1回目は〝伝わるだろう〟前提で指摘、2回目は〝2回目なんだからさすがにわかってほしい〟との期待込めて指摘、しかしさすがに3度目になると…。新人ならまだしも、いい大人に対して子供に言うようなことを言うのもアホらしいし、本人の能力向上、意識改革、人材育成をゼロから行う気にもならず…、何より納期厳守は絶対なので、さて、どうしたもんか?

日本漢字能力検定協会が実施した「企業における上司・部下間の文章のやり取りに関する意識調査」 

https://www.kanken.or.jp/bunshouken/topics/2021/post_63.html

によると、上司の84.5%が部下の文章にストレスを感じたことがあるとの事。

  1. 読み手が必要とする情報が欠けている・説明不足(1%)
  2. 適切な語彙・表現を選んでいない(5%)
  3. 文に無駄が多く長い(9%)
  4. 筋道立っていない(6%)
  5. 手直しに時間と手間がかかる(5%)

文章力のない上司も回答しているかもしれないが、概ね頷ける普遍的な内容だと感じる。

一方、上司からの文章アドバイスにストレスを感じたことがある部下は53.0%。

  1. 人によって指摘のポイントが異なる(2%)
  2. 何度も修正を指示される(9%)
  3. 良い文章の手本がない(6%)
  4. 上司の文章力が高いと思えない(1%)
  5. 修正後の方が良い文章と思えない(1%)

文章力のある部下が回答している可能性もあるが、ある特定の上司(先輩)に対する文句と見えてしまうのは、色眼鏡で見過ぎだろうか。

しかし、上司が部下の文章力を育成するために行っていることで最も多かったのがOJT(72.8%)というのも悲しい、情けない。結局、個人任せかい!?

ではどうするか? このブログを書きながら気づきました。

文章力向上のために、文章の構成、言語表現力、推敲力などをトレーニングする(させる)ことは大事。しかし、上司と部下も、先輩と後輩も、上下関係だけの繋がりだと、下の者は上の者の指摘が威圧的に感じるだろうし、上の者は下の者からの意見に生意気だと感じるかもしれない。

つまり指導やトレーニングの前に、ざっくばらんに会話ができる人間関係、信頼関係を築くことに〝双方が〟尽力することが大前提ではないでしょうか。

繰り返しますが、重要なのは〝双方が〟です。

(ま)