徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

復活! おじ散歩friends! サザンビーチから江ノ島へ

自然と歴史とビールをこよなく愛するおじさん達。

コロナ禍でおよそ3年ぶりのおじ散歩、今回は4人で茅ケ崎・サザンビーチから烏帽子岩を右手に江ノ島をめざして海岸線をぶーらぶら。春の風と、波の音と、ウグイスと、気持ちいい春の一日。

     

これまでも色んな所へ行ったおじ散歩。私にとってはとても意義のある大きな存在なんです。

時間を無駄遣いするという最高の贅沢を味わえること。

時間を気にせず、気の向くまま路地に入ったり、ぼーっと海を眺めていたり、喉が渇けば通りすがりの店で一杯、歴史フィクションで盛り上がり、駄弁って笑って…。 時間を贅沢に使う…ということではなく、贅沢な時間を過ごす…ということでもなく、やっぱり〝時間の無駄遣い〟がしっくりくるなぁ。

昔見た、映画「マカロニ」の中でジャック・レモンマルチェロ・マストロヤンニが、確か海岸を歩きながら会話してるシーンでも同じような台詞がありました。

 

感動を分かち合えること。

一人旅も悪くないけど、きれいな景色に出会った時、ビールの最初のゴクリが最高だった時、美味しいものを食べたとき、地元の方のさりげない親切にふれたとき、共感してくれる仲間がそばにいてくれるのは嬉しい。一人旅の良さは気楽で気ままなこと。だけどここでは、気楽で気ままにいられる。

 

あらためて日本の歴史の知識に出会えること。

私は決して歴史に明るいわけではない(むしろ暗い)が、彼らの話を聞いていると、その時の情景が目に浮かぶよう。

例えば、

「なぜ頼朝は鎌倉だったんだろうね? 伊豆からだったら熱海でもよかったんじゃない?」というおバカな疑問に対し、

歴史大好きなミキゾー「鎌倉は頼朝のお父さんの義朝のお屋敷があったところだからさ」「さらに遡ると、平家が源頼信に寄進した源氏のはじまりの地であることにも拘りがあったんだろうね」

別の意味で歴史好きな岩ちゃん鎌倉幕府に入る中井貴一(頼朝)が、『これぞまさしく天下の草創』って言ったんだよ。で、財前直美(政子)が満足げにうなずくわけよ」「俺の歴史の教科書は、大河ドラマだから」

亀ちゃん「取柄って、誰でもひとつくらいはあるもんなんやねぇ」だって。

また、

「なぜ頼朝は上総介を殺したのかな? なぜ義経を殺す必要があったのかな?」については、

岩ちゃん「だからさ、そこが頼朝の気の弱さ、ケツの穴の小ささが故なんだよ」

ミキゾー義経源平合戦で大活躍し、朝廷から褒められたことを、ずっとやっかんでたんじゃないかな。他人でありながら義経と清盛の絆、血縁でありながら複雑な感情が絡み合う兄弟…みたいに現実がノンフィクション っぽくて面白いじゃない!」と。

亀ちゃん「マジでその取柄、寺子屋でも開いて子どもたちにも伝えてあげたらいいのに」と。

ほんと、学生時代、彼らのような歴史の授業だったらなぁ…とつくづく思う。

 

新たな発見があり、新たな出会いがあり、入った店のさりげないホスピタリティに感動あり。歩いて食って呑んで、歩いて食って呑んで、食って呑んで、呑んで呑んで…

歩いている時間より、圧倒的に呑んで笑ってる時間が長い「おじ散歩」でした。

みんな、ありがとう。

新たな出会いと発見と、その先の自分を探して、つぎはどこ行く?

(ま)