徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

働き方改革とバックキャスト思考

働き方改革の議論が行われて久しいですが、相変わらず労働時間の削減(長時間労働の撲滅)だけがフォーカスされているように感じます。

主旨は、仕事の無駄を省いて(生産性を上げて)労働時間を短縮しよう…、ということだと思うのですがね…。

コロナ禍で「いつでも、どこでも」が浸透しつつありますが、人事的には相変わらず「時間」管理が中心の様相。

生産性とは ☝ なので、生産性を上げるためには、

  ① 時間を変えずに量を増やす ⇒ 量が同じなら、要する時間を減らす

  ② 時間を変えずに質を向上させる ⇒ 質が同じなら、要する時間を減らす

この順番で取り組むことが現実的です。

ところが今世間では、①②を飛び越えて、〝時間を減らす〟議論ばっかり。「時間」が定量的に評価できるのに対し、「生産性」は残念ながら定量的に評価できないからでしょう。

 

ところで、時間が増えると生産性が下がるのは言うまでもないことですが、注意しなければならないのは、

  • 時間が増えることにより量や質が微増しても生産性は下がる(残業しても…のパターン)
  • 量や質を向上させるために多くの時間を使うのでは生産性は変わらない

そこで、Forty Amazing Peoples(略して40-Amazings)!

私の周りの素敵な40代の起業家やフリーランスのみなさんを、親しみと敬意を込めてこう呼ぶことにします!

私の周りの40-Amazingsは、あたりまえのようにご自身の時間をとても大切にしています。

例えば、義務のように朝9時に事務所に行き、夕方6時まで事務所にいる…のではなく、〝時間に追いかけられていない〟〝仕事をする時間や場所を選ばない〟というスタイルで、一番効率の良い時間や場所で仕事をし、一番効率の良い仲間(パートナ)と柔軟に連携しています。

 

スキルには、テクニカル・スキルのほかに、ヒューマン・スキル(対人能力)コンセプチュアル・スキル(論理的思考能力)があるといわれています。40-Amazings に共通しているのは、ヒューマン・スキルやコンセプチュアル・スキルに加えて、バックキャスト思考的なアプローチです。

実在するものを積み上げることで、現状の延長線上で未来を考える「フォアキャスト思考」ではなく、まず理想の未来を思い描き(妄想も大歓迎)、そこから逆算することで未来から現状(=今何をすべきか)を考えるアプローチです。

実はコレ、仲良しの40-Amazingの方に教えてもらいました(受け売りです)。

つまり真に働き方改革を実践しようとするなら、単に目の前の時間という概念だけにとらわれず、若い時期からヒューマン・スキルやコンセプチュアル・スキル、非認知能力を養っておく必要があり、このことを、長いスパンで後世に伝え、定着させていく必要があると感じています。

 

50-Amazings も、60-Amazings もまだまだ負けるな!

ちなみに自分は 60-Bonjin です。

(ま)