「重要度×緊急度マトリクス」って誰でもよく知っている考え方ですが、日々業務に追われているとついつい忘れがち。
- 「仕事の優先順位は?」と聞かれたら…普通は A>B>C>D と答えるでしょ。
では、
- 「仕事を支えているものは?」と聞かれたらどう?…うーん、A>C>B>D かな。
なぜ微妙に変化するんでしょうか?
Bは重要か否かというより、なにより仕事をしている…ように見えるし、当の本人も仕事をしているような錯覚に陥りがち。
それと…〝評価〟。 A や B は成果がすぐ出るのに対して、C は成果を出すために長い時間がかかる。つまり C は、成果主義、四半期単位の決算報告が求められる現在においては評価がしにくい。しかーし、評価できないからと言って C をなおざりにしていると…、将来は追って知るべし。
というわけで少し見方を変えて「緊急度=はやさ]とすると、〝はやさ〟には2種類あって、
- 〝はやさ〟をSpeed(実行の速さ)と読むなら、 A>B>C>D でしょうけど、
- 〝はやさ〟をAgility(変化に適用する機敏さ)と読み替えると、おおっ! A>C>B>D になりませんか。
こんなことを徒然考えていると思い浮かぶのが「ビジョナリーカンパニー②~飛躍の法則」…これは名著!
特に印象的なのが、
- 最初に[人]を選ぶ(適切な人をバスに乗せる)、そうすれば自然に偉大さへの最適な道(目標)を見つけ出す(ビジョンも、戦略も、戦術も、組織構造も、技術も…)
- 時間をかけてとことん議論し実践し続ければ、やがて動きだし勢いが出てくる…「弾み車」のごとく
- そして「ハリネズミの概念」…3つの円(情熱、コアコンピタンス、収益)の重なった部分にこそ飛躍の原動力になる戦略が生まれる
さて、時間に追いかけられているみなさん!
「何をやるか/なにを捨てるか?」「なぜやるのか?」「いつやるか?」には時間を贅沢に使ってもいいんじゃないでしょうか。 自分で優先順位を決めなければ、時間に流され、他人の言いなりになってしまいますよ。
(ま)