徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

使ってみないとわからない…家電製品は簡単に交換できないので…

〝実際に使ってみないとわからないこと〟…、例えば洋服や靴。試着した時には「いいねぇ」って思っても、いざ使い始めると〝なんか、しっくりこない〟…みたいな。

洋服や靴なら、購入後しばらくは返品・交換してくれるけど、家電製品はそう簡単にはいかない。

家電製品の場合、店員さんの事前の説明や取扱説明書だけではわからない…事前に十分吟味したつもりでも、使ってはじめてわかること、気づくことって結構ある。例えば、

  • テレビ:視聴予約したらテレビがついていなくても自動で電源が入ってほしい(今度のはテレビがついてないとダメみたい)/視聴予約や録画予約一覧が確認しにくい/番組表が見にくい(〝慣れ〟の問題かも…)
  • 冷蔵庫:製氷機給水タンクの掃除がしにくい/製氷庫にあるスプーンの形がイマイチなのか氷がすくいにくい(〝個人の好み〟の問題かもしれないが…)
  • 冷凍庫:コンプレッサーの音が意外と大きい(いつの間にか慣れたけど…)
  • エアコン:タイマーが30分単位じゃなく1時間単位でしか設定できない(本体機能に意識がいってタイマーにまで気が回らなかった)
  • 電子レンジ:加熱中に加熱時間の追加設定ができない(できなくてもまったく支障はないのだが…)
  • プリンタ:印刷口のカバー(扉)が印刷時に自動的に開かない(普段から開けっ放しにしてる…)
  • 電気シェーバー:充電中は髭剃りできない(急いでいるときに限って…)
  • 電気ケトル:注ぐと注ぎ口からお湯が垂れてお尻にまわる(あきらめるしかないか…)

メインの機能ではないものの、なにげなく意外と便利な機能だったり、前に使っていた製品で普通にできていたことが、買い替えた製品ではできないとなると、ひどくガッカリ。あたりまえにできると思っていたことなので、事前に確認することすら忘れがち。

なんとかならないか…?

 

1.「1ヶ月レンタル、納得できたら購入」サービス

しばらく使ってみて納得してから購入できるというメリットの反面、

  • 消費者は追加でレンタル料金が発生する。もし交換となると、運搬料や工事費等を負担しなければならないし、ことによるとさらに次の1ヶ月のレンタル料金が発生
  • 1ヶ月で交換となると、その製品は中古品となり製品価値は下がる
  • 頻繁に冷蔵機やエアコンを取り替えるって、運搬業者や工事業者の負担は少なくない

などのデメリットが…。うーん、消費者と家電販売店の負担が大きく、ムリだね!

 

2.「1時間、自由に触って使って試せる」サービス

家電販売店にはお試し専用の部屋が必要だし、その部屋に希望の家電を用意しなければならないし、試している途中で別の製品も試したい…という希望にも応える必要がありそう。お試し部屋は住宅展示場と提携するのはどうだろう? 

それにしても対象家電を限定するとか、お試し部屋は事前予約制にするとか、運用面での課題があるけど…。うーん、これは家電販売店の負担が大きいか⁉

 

3.「必要機能選べる」サービス

最近の家電製品はやたら機能が多く、追いつくのが大変。そうでなくても使いこなせていないし、使いこなす必要性も感じない機能がついているにもかかわらず、製品だけはどんどん進化していく。特に、外出先から洗濯機やエアコンや風呂をコントロールしたり、冷蔵庫の中身やレシピを教えてくれたりするIoT家電って本当に必要? なにより常に目に見えない誰かに監視されているようで気持ち悪い…

使うか使わないかは消費者の自由…ということかもしれないが、必要としない機能まで買わされていると思うとなんとなく釈然としないし、その分、価格に跳ねるし故障率も上がる気がする。だから消費者にほしい機能を選択させて、消費者毎に一品一様の製品を届けることはできないか? 今や〝マス・マーケティング〟の時代から〝one to one マーケティング〟の時代なんだから!

まてよ、家電の場合は、むしろ(私にとって)無駄な機能も含めて標準品・量産品とした方が、結果的に価格を抑えて、安定した品質を届けることができるのかもしれない。

 

結局、自分にとっての便利な機能はメモしておいて、その場で確認することしかできないね。

以前、「社会は大きな一つの価値連鎖で繋がっている」

でも書いたとおり、

  • 企業(メーカ)活動は、顧客のニーズがあってこそ、いかにキャッチアップできるか・気づけるかがスタート
  • 顧客ニーズがさまざまな製品やサービスを生み出し、企業が持つ独自性の創出へとつながり、
  • 製品やサービスがサプライチェーン(部品メーカ、販売店運送業者、工事業者など)を介して顧客に選ばれ認められた時、社会全体の価値連鎖は完成する

のはずなので、各々が個別に考えるのではなく、メーカ/販売店/消費者が、お互いの顔を見ながらアイデアを出し合い、課題解決する機会があってもいいのではと思う。一人で考えてもたかが知れてるし…。

それにしても驚くのは、最近の家電販売店に並んでいる製品に純国産メーカ製が少ないこと。最近の企業活動は数字に追われ過ぎて、顧客(消費者)やサプライチェーンのほうをあまり見なくなったツケかもしれない…寂しい限り‼️

 

(おまけ)

売り文句につられて買ってはみたものの、使う頻度が減って今や片隅に追いやられている我が家の家電3選。

  • 電動フードカッター:1度にカットできる量が意外と少ない。また大根おろしもできるとの触れ込みだが、まず大根を小さくカットするのが面倒/おろしにんにくもできるが、手ですりおろした方がなんぼか早い。
  • UV布団クリーナ:たたき+UV除菌+強力吸引でダニやハウスダストまで除去…たしかに吸塵力すごいんだが、布団用ノズル付掃除機のほうがノズルの長さが調整できて楽なので、いつのまにか出番が減ってしまった。
  • スチームクリーナ:床だけじゃなく、窓、ソファ、ガステーブル、排水口まで用途は広いが、その都度、先端アタッチメントとクロスカバーを取り換えるのが面倒で…。

いずれも我が家のわがままの犠牲者なのかも…ごめんなさい。

(ま)