徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

日本の景気動向…素人調べと数字のマジック

2024年3月4日 「日経平均株価 終値で初の4万円台 史上最高値を更新」

 メディア各社が一斉に報道。

「好景気→企業活動活性化→モノやサービスが売れる→企業収益を増やす→日経平均株価は上昇」…ならわかるけど、〝好景気という実感はない〟というのが多くの巷の声。

どういうことか?…素人ながら考えてみた。調べてみると、恥ずかしながら知らないことばかり。

 

そもそも日経平均株価って? 東証上場銘柄のうち代表的な225銘柄をもとに計算される指標、そしてその225社とは誰でも知っているビッグネームだった。 

そこで素朴な疑問…日本に企業はいくつある?

総務省統計局の「経済センサス-活動調査」

統計局ホームページ/令和3年経済センサス‐活動調査

によると 約368万社。そのうち大企業は0.3%、中小企業は99.7% を占めている。

つまり、たった0.3%の中のさらにたった225銘柄だけで日本の実力かのごとき報道表現には、いささか違和感を覚えざるを得ない。大企業が儲かれば→サプライチェーン全体も好循環…のはずだが、〝99.7%を占める中小企業まで、その価値連鎖が届いていない〟というのが今の実態なのでは…?

 

では個人所得はどうだ? さかんに賃上げ議論が行われているが、日経平均株価に見合う所得を得ているのか?…給与所得についても調べてみた。

国税庁民間給与実態統計調査

令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁

によると、2023年の1年間を通じて勤務した給与所得者5078万人(うち約7割が中小企業での雇用との事)のうち、年収1000万円超となる給与所得者の割合は全体の5.4%、たったの5.4%!

 

というわけで素人の私でも「今は〝賃上げが物価高に追いついていない〟非常にタチの悪いインフレ状態なのだとわかる⁉️

そして「一部の大企業の株価高騰は、一部の高所得者あるいは投資家にしかその恩恵を与えていない」⁉️

 

国民の平均年齢がますます上がっていく中、社会保険料の負担も大きくなるわけで、キックバックやら派閥やら、誰と誰は仲がいいとか嫌われているとか、高給取りのいい歳したおジイがママゴト政治やってないで、真摯に国民全体を見て、声を聴き、真剣に議論してほしい!

(ま)