徒然素心ひとりごと

[徒然]…時間があるときに、[素心]…そのとき感じたことを、[ひとりごと]…感じたままにつぶやく、エッセイときどきコラム風

〝冷静沈着なせっかち〟のすすめ

先日、勉強会で、「コンサルタントなら、課題がかわろうと、環境が変わろうとも、期待以上のアウトプットが求められる…」などと、

「ITコンシェルジュ、その核心はどこだ!」

mind-monologue.hatenablog.com

でも書いたようなことを説いていた時、受講生からこんな質問を受けました。

『仕事には納期がある。限られた時間の中でどうすればいいか?』と。

おもわず〝Good Question!〟、で即座に答えたのが 巧遅拙速

ホワイトボードに、太く、大きく、ゆっくり書きました(漢字を間違えないように気をつけながら…)。

これ大事! よくぞ聞いてくれた…!

 

納期ギリギリで良いものをアウトプットしようとせず、ある程度できた時点でまず提示して感想や意見を仰ぐべし。自分では100点と思っていても、受取手からすると、たいていの場合は50点~60点だよ。最初から100点なんて、まずないから。一発目は納期より早ければ早いほどよし! 当然のダメだしはむしろラッキー。ダメ出しに対して考えて見直しできる時間が生まれるでしょ。何度か繰り返すことができれば(受取手には迷惑な話かもしれませんが)、受け手にとっての100点に近づけることができますよ。

100点が見えたら、そこに少しエキスを加えると120点も夢じゃない。

これで双方満足のいくアウトプットに仕上がれば、きっと良好な人間関係が築けます。

 

ところが、これが簡単そうで、なかなかできない人が多い。イケてない人に限って、納期ギリギリに出してくるんだよなぁ、時には催促してやっと。

なぜかっ!

アウトプットのイメージがないからなのか、自信がないからなのか、本当に時間がないのか…。

いずれにせよ、なかなか提示できず、これ以上時間をかけても自己ループから脱却できるはずもなく…、むしろスパイラルダウン状態になり、結果は追って知るべし。

なんで勇気を出して、早めに訊かないんだろう?

わからなくなったら、相手に聞く(訊く、聴く)のが手っ取り早いでしょうに。

一発で100点満点なんて所詮無理だから。

 

ザッカバーグも言っています…「Done is better than perfect.」と。

ちなみに「拙速」は〝雑でもいい〟と言っているわけではないからね

納期もアポや会議の約束も、直前に不測の事態が起こったら…否応なく焦ってしまう。直前で焦るより、余裕をもって焦る方が、私はまだ気が楽(できれば焦るのは避けたいけれども)。

いわば〝一見、冷静沈着なせっかち〟ですかね。

(ま)