組曲「惑星」は火星(Mars:戦争の神)から重々しく始まるけど、この日の主役は、月と天王星、日本中が興奮した天体ショー、皆既月食と同時に天王星食だなんて。
これは、11月8日 20時30分頃の月の様子。
この写真のどこかに天王星(Uranus:魔術師)がいるはずなんだけど…⁉ まさにおどけた調子で「なぜ見えないの、ここにいるよ」と歌っているよう。
天王星は、革命のパワーをもった惑星らしい。確かに〝天の王〟を名乗ってるくらいだから、宇宙の神様、を象徴しているのかも。実際は見えなかったけど、見上げた先に確実にいたんだと思うと、それだけで天からパワーを浴びたような気になるし、422年ぶりのこの瞬間、この地に生をもらい、夜空を見上げていること自体が奇跡だわぁ!
322年後、土星(Saturn:老いをもらたす者)が月の影に隠れることに思いを馳せると、神秘的で円熟した重厚なメロディが降ってきそう。
これは、翌11月9日 20時30分頃の月の様子。
24時間後、昨日とうって変わって眩しい。むしろ神々しい。
ところで、月食のそばで、東の空にひときわ輝く星が…、木星(Jupiter:快楽をもたらす者)かな? 木星からは、この天体ショーがどのように見えたんだろうか。
単に楽しむだけではなく、勇壮で凛とした風格をもって見渡している…そんな力強さも感じる調べとともに。
(ま)