前ブログ「自己肯定感だけで片付けようとするな!」では、
「Unisef Report Card 16:先進国の子どもの幸福度ランキング」や「The World Happiness Report:国連の世界幸福度ランキング」から、自己肯定感が低いと言われている日本人について考えてみた。
今回は、自己肯定感という言葉ですべてを片付けないでもらいたい…という思いをさらに強く抱きつつ、ではなぜ「欧米に比べて日本人は自己肯定感が低い」と言われるのか、海外の諸事情を少し探ってみることにした。
ところで自己肯定感に関しては、内閣府が「子供・若者の意識に関する調査」「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」他を公開しているが、ファクトの分析がほとんどであり、嘆いているだけで、次につなげる提言や具体的アクションがないのが非常に残念。この姿勢そのものが、今の現状を招いているとはいえないか?
閑話休題、例えばイギリスでは?
参考になった…というか、ものすごく新鮮な衝撃を受けたのが、この本。
- 日本に住んでいると自分のアイデンティティなんてあまり意識したことないけど、様々な民族が共存する環境に住んでいると、それぞれの文化・習慣・ルーツなど、日常的に考えさせられることが多いんだろうな。
- イギリスでは中学校からGCSE制度に従った試験制度があって、必修科目に加え32もの多種多様な選択科目を選んで受験するという。中にはダンスや料理、宗教、シティズンシップ、ビジネスなどもあって、幅広い選択肢の中から選ぶことができるし、自分の得意分野を見つけるきっかけになることもあるだろう。
- 授業では、与えられたテーマについて調べ、説明・発表することが求められるとの事。単なる丸暗記や、皆同じレベルを求める日本とは大きく異なる様子がうかがえる。
- イギリス総選挙にあわせて「スクール総選挙」が行われ、各政党のマニュフェストを読んだり、グループで議論したりするという〝生きた〟体験もあり。大人の投票結果とスクール総選挙の結果が真逆だったというのもおもしろい。
- 親は子供を一つの人格として尊重し、どんなことでも頭ごなしではなく、まずは話を聞き議論することが習慣化されているよう。
これがすべてとは思わないが、少なくともイギリスの教育制度や家庭環境によって、豊かな人間を育む下地ができるのではないだろうか。掛け声だけの日本のダイバーシティとは根本から異なる気がする。家庭や学校ではグレーやブラックなことも隠すことなく正しく伝え、話し合い、体験し、アウトプットする事で、グリーンな人格が形成されるのでしょう。
それにしても、このファミリーのポリシは豊かで本当に自然で素晴らしいと思います。
そこで、以前「鈴虫寺で聴いた、スマホのおはなし」。とても印象深い鈴虫説法だったので…。
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人には大切なことが3つあります。
1つ目は【素】…良いことも嫌なことも、すべて自分自身であるのだと認めて受け入れなさい
2つ目は【磨】…どんな時も、たとえ苦しく辛いときも、それを受け入れられるように、常に自分自身を磨きなさい
3つ目は【歩】…そして必ず自分の足で一歩づつ歩んでいきなさい
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自己肯定感があっての素磨歩(スマホ)なのか、どっちが先か、よくわかりませんが、すぐにイギリスのようにはなれないので、私たちが今できること…、
まずは、これ! 素磨歩(スマホ)を実践すること!
(ま)